「兵庫経協」2026新年号

新 年 の ご 挨 拶 あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 兵庫県経営者協会は、昨年4月より一般社団法人に組織を改め、従来の活動を引き継いだうえで、 新たなスタートを切りました。会員の皆様方のご協力により、スムースな組織変更と充実した活 動を展開できましたことに、厚く感謝申し上げます。 さて世界を見ても国内を見ても、環境の変化は目まぐるしいものがありますが、大きな時代の 流れというものは、案外変わらないものかもしれません。 先日京大の湊総長が、ダニー・ドーリングの唱えるslowdownの時代について、力説されてい ました。1970年以降の膨大なデータを分析した結果、技術革新・経済成長・人口増加その他あら ゆる面で加速が終わり、減速或いは停滞に向かうという主張で、世界で注目を集めているのだそ うです。湊総長によると、「減速は悪いものではなく、安定した世界への移行期であり新しい可能 性を秘めている。『持続可能性の重視』『人間的なつながりの回復』などが重要」とのことでした。 またイノベーションを再定義し、埋もれた既存技術などの新たな活用や組み合わせなどで、社会 全体で恩恵を享受することも考えるべきだとか。 日本は世界に先駆けて少子高齢化と人口減少が生じていますので、様々な問題に世界に先駆け て直面し、克服しようと努力しています。他方、日本はアニメ・コスプレ・鉄ちゃんは言うに及ば ず、平安の時代からオタク文化が華やかに咲き誇り、また細部にこだわる職人気質が日本の特徴 でもあります。slowdownの時代は、日本にとり、その特質を発揮できる好機とも言えそうです。 労働力人口の減少は、大きな課題ですが、AI関係の専門家によると、事務作業ばかりでなく家 事労働や製造現場など肉体を使った労働についても、ロボットの活用は従来考えられていた以上 に早く実現するとのことでした。10年もすれば、かなりの労働をロボットやAIに委ねられる可能 性が十分にあります。 今後の人口減少の時代にあっても、持続可能性と人間的つながりを重視した経営を行うことに よって、企業は生き残り、発展していけるものと思います。そうした観点に立ち、当協会は会員 の皆様にとり、ご利益のある活動を展開してまいりますので、ご協力のほどお願いいたします。 最後になりましたが、会員の皆様方のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。 持続可能性と人間的つながりを 重視した経営を目指して 一般社団法人 兵庫県経営者協会 会長 成 松 郁 廣 1 兵庫経協 2026年新年号

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