「兵庫経協」2026新年号

新 年 の ご 挨 拶 あけましておめでとうございます。2026年の年頭に当たり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。 昨年の兵庫県経済は、一部に弱めの動きがみられましたが、緩やかな回復が続きました。各国 通商政策の影響も若干みられましたが、世界的なAIの普及拡大による先端半導体、データセン ター、電力等に関連する需要が生産活動を下支えしました。設備投資は、中期的な成長に向けた 投資を中心に増加しています。個人消費は、食料品を中心に値上げが相次いだ中、生活防衛的な 行動は根強いですが、若年層を中心に雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかに回復しています。 本年の兵庫県経済を展望すると、引き続き緩やかな回復を見込んでいますが、国内他地域以上 にポジティブな要素をいくつか挙げることができます。まず、先端半導体等のサプライチェーン に連なる素材や部品等を製造する企業が数多くある兵庫県は、世界的なAI需要拡大の恩恵を引き 続き享受することが見込まれます。第2に、脱炭素化関連需要です。米国は、国産化石燃料を重視 する政策に舵を切りましたが、世界を見渡すと脱炭素化に向けた取り組みはペース調整を伴いつ つも続くでしょう。兵庫県には、関連する技術を有する企業が多くあり、こうした需要を取り込 むことも期待されます。また昨年は、大阪・関西万博が大いに盛り上がる中で、神戸空港の国際 化を契機に、国内外から多くの来訪者が訪れ、交流の輪が広がりました。兵庫県のインバウンド 需要は昨年、全国を上回るペースで増加しており、本年もこのモメンタムが維持されることを期 待するところです。さらに、三宮再整備事業の本格化など新たな賑わい創出に関する施策が進め られていることも、当地経済の押し上げに寄与するでしょう。 より長い視点でみると、兵庫県経済が持続的に成長していくためには、研究開発などの戦略的 な投資に加え、事業ポートフォリオの変革や新しいビジネスモデルの構築などに取り組んでいく ことが重要です。折しも今年は丙午。激しさや変化を伴いつつも、強い意志を持って情熱的に進 むという意味合いを持つ年です。日本銀行においても、そうした取り組みが存分に発揮できるよう、 物価の安定と金融システムの安定を図ることを通じて後押ししてまいります。 皆様の挑戦が実を結び、兵庫県経営者協会、ひいては当地経済が益々発展することを心より祈 念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 日本銀行神戸支店長 別 所 昌 樹 新年のご挨拶 7 兵庫経協 2026年新年号

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